ASNとは?自律システム番号・ISP・BGPの関係
ASN(自律システム番号)とは何か、IP確認に表示される回線組織とISP名が違う理由を解説。BGP、登録情報、Wi-Fi・携帯回線の比較、障害相談に役立つ調べ方も紹介します。
インターネットを構成する回線
インターネットはISP・携帯・クラウド・大学・企業などが独立運営する自律システムの集合です。それぞれ一意なASNを持ちます。
自律システムはBGPで提供するIP範囲を広告します。IPNixaのASNは公開IPを広告する回線です。
広告は「203.0.113.0/24宛は自分へ」という情報です。/24は203.0.113.0~203.0.113.255の256個を含み、自分のIPも事業者が広告する範囲に属します。
サイトへの通信はISP、中継・交換網、接続先回線など複数の自律システムを通ります。各回線が広告情報に基づき次の行き先を決めます。
ASNの割当元
ASN・IP範囲はAFRINIC・APNIC・ARIN・LACNIC・RIPE NCCの5地域レジストリが分配します。従来の16ビット(最大65535)から32ビットへ広がりました。
予約範囲があり、IPNixaのデモではAS64500を使えます。
| 範囲 | 用途 |
|---|---|
| 0 | 予約・経路で使わない |
| 64496 – 64511 | 文書・例示用(16ビット) |
| 64512 – 65534 | 内部利用(16ビット) |
| 65536 – 65551 | 文書・例示用(32ビット) |
| 4200000000 – 4294967294 | 内部利用(32ビット) |
| その他の多くの番号 | レジストリが実回線に割当 |
よく見るASNの例
大手は自社の自律システムを運用し、例としてAS13335はCloudflare、AS15169はGoogleです。ISP・携帯事業者にもASNがあり、大手は国・サービス別に複数持つ場合があります。
Wi-Fiと携帯で確認すると、通常は事業者ごとに異なるASN・組織が表示されます。
見慣れない組織名になる理由
登録保持者は請求書のブランドより親会社・卸回線・旧名の場合があります。再販・仮想携帯事業者は他社回線を使うことが多いです。
クラウド名はVPN・プロキシ・企業出口・リレーのほか、自分のクラウドPC・サーバーや登録方式にも由来します。名前だけでVPN使用は判断できません。
- 親会社・旧名:改称・合併前の登録。
- 卸回線:利用中事業者が大手の回線を借りる。
- 仮想移動体通信事業者:SIMブランドと実回線の事業者が違う。
- ホスティング・クラウド:VPN等の手掛かりになるが確定ではない。
ASNの調べ方
番号が分かれば公開記録でも回線を調べられます。
- IPNixaの回線欄でAS64500などの番号を確認します。
- 地域レジストリの公開検索で番号を調べ、登録組織・連絡先を確認します。
- 相互接続や連絡情報を運営者が公開するPeeringDBも参照します。
- 経路問題の相談にはASN・公開IP・測定日時を伝えます。
障害調査でのASNの使い方
Wi-Fiで失敗し携帯で使える場合、各日時・IPの種類・ASN・正確なエラーを記録します。ASNの違いは経路比較に役立ちますが、DNS・ファイアウォール・アプリ方針も違い得るためBGP障害の証明ではありません。表示は送信元回線で、全中継回線ではありません。
ASNは回線の識別子で、家庭・端末・個人の識別子ではありません。位置情報同様に接続調査の参考です。
よくある質問
ASNはISPと同じですか?
通常はISP側の回線ですが、登録名は親会社・卸回線・旧ブランドの場合があります。ホスティング名はVPN等の手掛かりで、使用の証明ではありません。
BGPとは何ですか?
BGPは自律システム間で到達可能性を交換し、各回線が方針を適用します。全端末がBGPを動かすわけではなく、送信元ASN照会も実際のパケット経路の実況ではありません。
自分のASNを取得できますか?
複数の上流回線に接続する組織などが地域レジストリや会員を通じて申請できます。一般家庭にASNは不要です。
Google・Amazon・Cloudflareと表示されるのはなぜですか?
VPN・プロキシ・リレー・企業セキュリティがそのデータセンターから出る場合があります。クラウドPC・サーバー自体の場合もあり、名称はVPN確定ではありません。
ASNから位置が分かりますか?
間接的な手掛かりだけです。通信を運ぶ回線を示しますが、その事業者が国全体・複数国を担当する場合もあります。